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心配はないと思います。当犬舎のお客様で多頭飼いでうまく行かなかった、
というお話はあまり聞いたことがありません。
パピヨンは小型犬のなかで賢く、明るい子が多いので多頭飼いが楽な犬種です。
勿論、最初は飼い主様がわんこ同士がうまくいくように、観察をしていただくことは
必要です。
私は10歳頃から家にいつでもパピヨンが
数十頭いましたが、外国などから新しいチャンピオン犬が
入ってきても問題が起こった記憶はあまりありません。
犬と言うのは生来大変賢く、知恵があります。
自分の立場、ポジションは不要な争いなく、
適切に確立できる生き物です。
してはいけないのは、人間が不必要に犬達の位置関係に
関与することです。
例えば、先住犬に気がねして無理に先住犬を
上位にしようとする行為などは控えるべきでしょう。
人間が余計な事をしなければ、年齢も性別も
関係なくそれぞれが、1:1でお互いの関係を捉えます。
例えば、太郎という犬を中心に他に3頭いるとすると、
太郎:次郎、太郎:花子、太郎:三郎という関係に
なります。太郎:次郎=すごく仲良し、太郎:花子=距離あり、
太郎:三郎=普通に仲良しといった具合で、
決して、太郎+次郎+花子+三郎=険悪とはなりません。
ただし、一人っ子だった場合は新しい犬が来た最初の1月〜半年くらい
(個体差あり)は、先住犬を優先してください。食事も名前を呼ぶときも先住犬を優先するなど、あきらかに差をつけたほうが早くうまくいくようになります。
先住犬が新しい犬がきたら、自分は「いままでより可愛がってもらっている」「いままでより名前を呼んでもらっている」「今までよりタッチングしてもらっている」など、
自分が大事にされていることを感じてもらうようにすると、先住犬さんは「新しいわんこがきたら、自分はまえより可愛がってもらっている」=「あとから来たわんこはよい存在」になります。
ただし、その時期を過ぎたら、人は犬同士の優先順位に関与しないほうがうまくいきます。